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豚肉の料理ごとに適した部位について

雑学・コラム

豚肉の料理ごとに適した部位について

令和3年の農林水産省の「食料需給表」では
鶏肉、豚肉、牛肉の順で多く消費されていて
鶏肉と豚肉は僅差なんですね!

それだけ豚肉を使った料理が好まれている
ということも出来ますかね?

※参考:豚肉の推薦レシピ(クックパッド)

それではメインの豚肉の部位について🤤

豚肩ロース

豚の腕の部分になります。

赤身の中に脂肪が霜降り状に入っていて、
キメはやや粗いが、旨味とコクがあって、
豚肉本来の味を楽しめる部位です。

焼豚、煮込み、ソテー等、幅広い料理に使える。

豚バラ

アバラ骨の周囲の肉を指します。

赤身と脂身が交互に3層になっているので
「三枚肉」とも呼ばれます。

また、骨付きの豚バラ肉は、
「スペアリブ」ともいいます。

きめ細かく口当たりも柔らかく、
濃厚な脂身が特徴です。

疲労回復に役立つビタミンB1も豊富。

洋食や中華、居酒屋などどんな料理にも合う
コクと旨味で幅広いメニューで使用されます。

豚ロース

胸から腰の部分にかけての
背中側の肉を指しています。

赤身と脂肪の割合がちょうどよく、
柔らかさの中にも、しっかりとした
歯ごたえがあるのが特徴です。

特に肉の表面の脂には旨味と風味があり
その肉質や味からヒレ肉と並んで高級品。

豚肉の中でも人気の高い部位で
とんかつやソテーなどに使用されます。

ヒレ

ロースの内側に左右1本ずつある部位。

豚肉の部位の中で一番キメが細かくて
柔らかい、あっさりと淡白な味。

ロースと並んで良質の肉となっています。

また健康増進に役立つビタミンB1が豊富で、
栄養価も高く美肌効果が得られます。

脂身もほとんどないのでヘルシー。

豚1頭からとれる量がほんの少量なため、
最高級の部位と言われ、とても貴重です。

とんかつ等の油を使った料理との相性が抜群。

皮付き豚バラ

皮付きの豚バラです。

皮の部分にはコラーゲンがたっぷりと含まれ
角煮や沖縄料理で有名なラフテー、中華の
トンポーローなどでおなじみです。

普通の豚バラとはまた違った味わいがあり
皮と脂がプルプルとしてとても美味しいです。

豚もも

後ろ足の付け根部分です。

脂身が少なく、赤身が多いのが特徴で
ヒレの次にビタミンB1を多く含んでいます。

ソテー、ロースト、網焼き、カレーなど、
どんなメニューにも合う万能な部位です。

豚足

文字通り豚の足の部位です。

ゼラチン質がたっぷりで、
肌にいいコラーゲンを豊富に含んでいます。

一般的には煮込みに適していて、
長時間煮込むととても柔らかくなります。

コラーゲンたっぷりで美容食としても人気。

豚コメカミ・豚かしら

豚コメカミとは、頭部にある柔らかい部位で
「豚かしら」の一部分になります。

脂肪が少なく、ヘルシーなのが特徴で、
豚1頭から取れる量が少ない希少部位です。

焼くと豚肉本来の味とモチモチとした食感で、
ホルモン屋さんで人気となっています。

豚タン

豚の舌を指します。

牛タンにくらべて小ぶりで、
味はさっぱりとしており、
食感はコリコリとしています。

脂肪が少なく、焼いたあとはシンプルに
塩やレモンをつけるのが合うでしょう。

主に、串焼きや焼肉用として使われます。

トントロ・ネック

とんとろとは、豚の頬から
肩の首(ネック)部分の肉を指します。

豚を意味する英語「pig」「pork」の
頭文字Pを取って「Pトロ(ピートロ)」
と呼ばれることもあります。

サシ状に入った脂肪が多く見られ
串焼に最高の部位になります。

豚のどなんこつ

気管の声帯にある軟骨のことです。

コリコリと独特の食感が特徴で、
そのまま煮込んでも良し、
焼肉にしてもおいしいです。

また、のどなんこつの丸い部分を
スライスしたものを「ドーナツ」といいます。

カリカリになるまで焼くのがベストで
パリパリとした食感はまるでスナック。

カルシウム補給にも最適です。

豚ハツ

心臓の部分です。

心臓を意味する英語「hearts(ハーツ)」が
語源となっています。

筋繊維が細くコリコリとした歯ざわりで
淡白でありながら旨味があり、クセもなく
ヘルシーなのが特徴です。

ガツ

豚の胃袋の事です。

さっぱりとした淡白な味と、
コリコリとした歯ざわりが特徴的です。

肉質は硬いのですが、柔らかく煮たものを
焼肉や炒め物として使います。

また、ガツの一部として「ガツ芯」
という部位があり、淡白であっさり。

豚ガツの中でもふっくらとした芯の部分で
とても上質な部位になります。

シロコロ・豚大腸

豚の大腸になります。

小腸よりも薄く、柔らかで、
噛むほどに味が染み出てきます。

大腸はホルモン焼きや、もつ鍋などで使用され
焼くと歯ごたえが良く、煮込めばトロトロです。

豚の大腸のことを「シロ」と呼び、
焼くと膨らんでコロコロすることから
「シロコロ」という名前がつきました。

ホルモン屋さんなどで「シロコロホルモン」
として有名な部位で、ぷりぷりとした食感と
脂の甘みが特徴です。

豚レバー

肝臓部分を指します。

脂質が少なく、鉄分をはじめとする
栄養素を多く含んでおり、とても
栄養的価値の高い部位です。

高タンパク低脂肪の体に良い内臓肉で
炒め物にも串焼にも合う食材です。

豚コブクロ

豚の子宮のことです。

見た目はグロテスクですが、
あっさりとしていてコリコリとした
歯ごたえがとても美味です。

薄皮を剥き、包丁で切れ目を入れたものを
網焼きにしたり、ボイルして切り分け、
酢味噌などにつけて食べると美味しい。

串焼に最高の部位ですね。

豚てっぽう

希少な豚の直腸部位です。

開いた形が鉄砲に似ているため、
そう呼ばれるようになりました。

大腸の中でも特に身が厚く、
1頭からわずかしか取れない希少な食肉です。

独特の歯ごたえが人気で、
ホルモン焼きや煮込みに使用します。